実にリスキーな人事に踏み切った、楽天の大久保博元監督就任人事について
前代未聞の監督就任反対署名運動まで発展下、今回の楽天イーグルスの監督就任劇。
プロ野球の楽天は14日、今季限りで退任した星野仙一監督(67)の後任に、今季途中に監督代行を務めた大久保博元2軍監督(47)を昇格させると発表した。
<楽天>大久保新監督を発表…「常勝軍団つくる」会見で抱負 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース
未だかつて監督に就任するのに反対運動が起きた人はおそらくいらっしゃいませんので、色んな意味で前代未聞の事態でございます。このような事態の中で内部昇格に踏み切ったわけですが、非常にリスキなーな人事だと考えます。
プロ野球の1軍の監督。当然チームの全責任を負う最高責任者です。過去に不倫問題・暴行問題を起こしてしまった大久保監督ですが、もしも監督という立場で以前のようなトラブルが発生してしまうと、完全に居場所がなくなってしまいます。野球界で。二軍だからバッシングも少なかったでしょうが、2軍と1軍の監督はワケが違う。僅かなトラブルが大きな問題に発展してしまう可能性が高いですので、よほど身の回りをクリーンにされないと・・・という。
また、これだけの反対を押し切って就任人事を決定した球団社長及び経営陣にも、アツいとばっちりが行くことでしょう。それ見たことか、と。立花球団社長は大久保監督と心中したと言っても過言ではないと思います。ま、結果が出なければトカゲのしっぽ切りかもしれないんですけどね。1年契約らしいですし。
僕は楽天の球団カラーが好きではありません。野村克也監督との別れ方がものすごく下手くそだったからです。ヤクルトファンにとって(岡林や伊藤の酷使はあったものの)ノムさんは黄金時代を築いてくれた名監督。その監督に対して礼を逸した行動を取るフロントは許しがたい。
09年のCS直前に監督室に米田(純)球団代表(当時)と島田社長が来たとき、激励かと思ったら、「(監督契約最終年なので)監督を辞めてください」と言われたわ(笑)。
「万が一、日本一になってもクビか」
「勝っても負けてもご退任いただきます」
そんなん言われて、CSに力入るか?(笑)
激励かと思ったら「辞めてください」 野村克也が語る楽天監督時代 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版
ビジネスライクっていうか、情というものが感じらへん素晴らしいエピソードだと思います!
・・・という感じで、就任監督が采配やフロントの関係で必ず物議を醸しだすのが楽天のカラー。いろんな意味で、来季がどうなるのか楽しみですね。