2014年交流戦目前 読売ジャイアンツレビュー
優勝の大本命と謳われた読売ジャイアンツのレビューです。
ポジティブ要素
- アンダーソン選手が大当たり
- セカンド・片岡選手の台頭。内野に穴がなくなる。
- 開幕当初は不調だった山口・マシソン両投手の復調
- 菅野投手の成長
- セペタ選手獲得
実は巨人軍はあまりポジティブ要素がないんですね・・・。主軸は打てない、若手はけがをする、エースは勝ち星に恵まれないと、歯車が狂いっぱなしの春先です。頼みのセットアッパーも西村健太朗投手が心を病んでしまい3枚から2枚になった。
打線ではアンダーソン選手が怪我で離脱とはいえ軽傷。ここはあまり心配していないけれども、首痛が深刻な大黒柱・阿部慎之助選手のパフォーマンスが例年に比べると寂しい限り。インサイドの真っ直ぐも上手くさばけなくなっている。例年春先は調子の出ない村田修一選手も5月だけで見ると打率が1割台です。その村田よりも何故ロペス選手が7番で打っているのかがよくわかりません。
また、打棒を買われてスタメンに起用された橋本到選手が肉離れで離脱し、藤村・松本両選手がセンターを務めているわけですが、阿部と村田が湿っている中での橋本到選手の離脱でつながりを欠くようになり、ビックイニングになるケースが激減しているように見受けられます。
投手陣も援護に恵まれない悲運のエース内海投手に勝ちがつかず、FAで獲得した大竹寛投手も大量点に助けられての5勝という所が否めず、杉内俊哉投手も5割を行ったり来たりと大変微妙で、裏ローテの今村・セドン・宮國投手が揃って炎上してしまい、頼れるのは甥っ子の菅野智之投手だけという、昨年のヤクルトの"ライアン小川大明神頼み状態" に近づいてきてしまいました。これで打線が冷えたら、大竹寛投手もじわじわ貯金を食いつぶし始めると思います。元々6回3失点がデフォルトなので。
裏ローテ筆頭だった澤村拓一投手も右肩不安が全く癒えず、今年はヘタしたら1年間出てこないかもしれないという幽閉っぷりです。流石に内海哲也投手はこれから勝ちがつき始めるでしょうが、8勝ってところじゃないかな・・・。後ろが不安だからね。ここ最近は6失点以上するケースも増えました。怖い怖い。
個人的にトッププロスペクトである、笠原将生投手が山口俊ポジションになってしまっていることが大変残念です。体も大きくボールにも力があるんですが、登板する度に長打を打たれてしまう。とにかく被安打における長打の割合が高い。しかも打たれているのが力のないカウント球が甘く入るっていうクソみたいなケースが多いってのが余計もどかしい。ボタンの掛け違いさえなければ10勝出来る素材であり、それが故に常に巨人軍の1軍に台頭してロングリリーフとして使用されるのですが・・・まず、原点のアウトローストレート。そこだけ調整して、変化球はフォークだけでいいよ。それぐらいの開き直りがないとこの投手は良さを出せません!
絶対的王者であった巨人軍が、その象徴である中心選手が軒並み不調という苦境に立たされています。交流戦でどこまで立て直してくるのか。投手陣(特に裏ローテ)の再建はどのようになされるのか。阿部の体調はもうだましだまし行くしか無いので、セペタ・アンダーソン・ロペスの外国人頼み打線がどこまで機能するか。その辺りをチェックして行きたい所です。