左肘の故障から復帰した吉川光夫投手の球速がなかなか戻らない件
左肘を故障したのは2012年の秋頃で2013年の開幕には間に合ったんですが、その年は先発ローテーションを守りぬくも大きく負け越してしまい、栗山監督に散々辛口で酷評されてしまった。
今年こそ復権をという所なのですが、今現在では復権の様子はありません。10勝して10敗する投手に"成り下がり" つつあると僕は見ています。
空振りの三振が減った
昨年は制球に苦しんで常に投球が後手後手になっていたことを課題として、今年はセットから投げたりと制球をどう安定させるかについて取り組んでいる吉川光夫投手。でも、一番の問題はスライダーで空振りが取れない事が増えたことだ。4/4のロッテ戦も、鈴木大地選手に打たれたヒットは確かに真っ直ぐが甘く入ったが、それ以外は変化球を痛打されている。
プロ野球スピリッツで投球カーソルを消して実際やってみるとよーく分かるんですが、スライダーというボールはストレートに差し込まれたりしている状況でないとタイミングを合わせやすいんですね。「真っ直・・お、スライダーやな」っていう間を取れるからタイミングを合わせられる。これが真っ直ぐが速いとその軌道のイメージが頭に残るので、どうしてもボール球に落ちるスライダーを振ってしまう。ストレート自体のキレが2012年に比べるとかなり良くない、と。
低めに変化球など集めるな
2014/04/04の投球内容をパ・リーグTVで振り返ってみていたんですけど、同じ左腕の成瀬善久投手のような低めを丹念につくピッチングに終始していたのが大変落胆した。低めを丹念につくピッチングで14勝出来たわけじゃないでしょう。
左肘の故障以来、真っ直ぐの球速が140km台後半に到達することが殆ど無いのがとても気になる。それにスライダーも2012年の時は落ちながら曲がっている感があったが、今はその陰も見えない。吉川投手自身でも、スライダーを決め球に出来ていないと感じていると思う。
高めのストレートと低めのスライダーという高低と、ストレートとチェンジアップという強弱のベクトルがバチっと合わず、ただコースだけを気をつけて打ち取ろうとしているように見える。打たせて取るタイプじゃないやろ〜 低めのスライダー系のボールを常にケアされて甘く入ったところを痛打されることを繰り返しているんじゃないかな。
というわけで、
頼むで、和製ジョン・レスター。キレッキレのストレートをまた見せてくれ〜