【書評】広島カープ論
- 作者: 赤坂英一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/07/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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図書館で借りて読みました。個人的には読む価値が殆どない本でした。カープにまつわる方々のインタビュー記事を並べているだけです。コラムとして楽しむ分には面白いですが、それなら大野豊対達川光男の対談本のほうが味があって面白かった。
何故、広島カープなのかを論じるのは正直難しすぎるけれども、昨今のカープ女子に始まったカープ人気にあやかってビッグウエーブに乗るしか無い大人の事情が見え隠れしているのが、ちょっと気になりました。
著者の赤坂英一さんは様々な野球本を出版されており、どの本の構成もワンパターンでインタビュー記事を並べる構成が殆どです。ある一点にテーマを絞った内容だとその構成は深みが出てくることが多くて面白いのですが、総称を論じる場合は無理があるように感じます。「キャッチャーという人生」という本はすごく面白かったけど、「◯◯論」と名打ったタイトルの本は総じて主題がものすごくぼやけている。コラム集として読むには面白いとは思います。
何冊も野球本を出版されているからこそ、もう1歩踏み込んで明確な軸を提示して欲しいと感じました。