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中田廉投手はこのまま一皮剥けずに終わってしまうのか問題

負け試合で投げさせることはもったいないけど、調子の善し悪しがハッキリ出てしまう(ムラッ気がある)ので、負け投手になってしまうことも多い悩める中田廉投手。中継ぎ投手で9勝7敗、これは異常な数字です。

ベンチからすればコレほど使い勝手のいい投手もいない。同点や1点ビハインドの場面で使えて、かつイニングをまたぐことも出来る。そういった「便利屋稼業」の結果に9勝を手にしたという見方もできると思います。便利屋稼業は、勝つか負けるかの微妙な情勢の中で投げることが多い。カープに必要な選手であることは間違いありませんが、7敗という事実も無視できない所です。

中田廉投手の最大の弱点はウイニングショットが無いこと。ウイニングショットとは、空振りを取れる変化球のことを指します。球種は真っ直ぐ、カーブ、スライダー、フォーク、チェンジアップと色んなボールを投げることが出来るのですけど、落ちるボールで上手くアウトを取ったというシーンがほとんどありません。真っ直ぐで押し切るのが多い投手です。それはそれでいいんですけど、真っ直ぐで押し切るスタイルは一歩間違えれば単純バカになります。

カープの捕手陣も、中田廉投手の登板時にフォークやチェンジアップをカウント球として使うことはあっても勝負球として使うことはほとんどない。つまり、信頼がおけないということ。どちらかでも勝負球として使えるのであればもっといい成績を残すことが出来るはずです。

中田廉投手は調子が悪いとストレートがお辞儀したりシュート回転します。その傾向がハッキリと出てしまう(何球も続いてしまう)。歯車が一度でも狂ってしまうともう修正できない。変化球でもカウントが取れないのでストレートで押しきろうとインサイドをつくのですが、残念ながら攻めきれず真ん中外寄りの「打ち頃」のゾーンに真っ直ぐが行ってしまい、それを仕留められてしまうのが7敗してしまった理由の9割を占めていると見ています。

2014年シーズンにおいて、1年間ずっと中継ぎ陣を支えてくれた功績は非常に大きいわけですが、このままズルズルと負けがついてしまうと先発が早々にノックアウトされた時のロングリリーフ専になりかねない。そこを危惧しています。

折角キレのある真っ直ぐを持っているのですから、ストライクを取れる変化球を1つ(スライダーあたり)あれば、ストライクゾーンを広く使えるようになる。ストライクの取れる変化球を来シーズンはみにつけて、一皮剥けた中田廉を見せてもらいたいと思います。