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最後の最後で継投が大裏目になった小久保監督の悲運を嘆く、プレミア12準決勝。

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ここまで見事に采配が裏目に出てしまうとは... 野球の怖さを思い知らされたゲームになりました。先発が圧倒して継投で死亡するのは100%ベンチワークの失敗ですので、最高責任者である監督の采配が裏目に出た→監督のせいで負けたいう理屈になってしまいます。残念ですが。

9回の則本投手の続投の是非は判断できませんが、非常に気になったのが嶋捕手が8回とは全く違う投球パターンで先頭打者に入ったことですね。ストレートからチェンジアップを主体の投球に変えました。で、追い込んでから外に逃げるチェンジアップを拾われてレフト前、次の打者もチェンジアップを打たれて、センター前。更にまたもチェンジアップを打たれて3塁線を破られた。よっぽどチェンジアップが打てないというデータでもあったんですかねぇ...

同じボールを続けて安打にされるのは配球ミスです。また、そのような配球しかできなくなってしまったのであれば、投手を変えるしかない。先頭が出たくらいでは変えられませんので、変えるのであれば無死1,2塁の所でした。

更に謎だったのは、3連打を浴びても続投させたことですね。ほとんどの監督は続投を選択しないと思います。1点取られてしまったので一呼吸置いて切り替えたい場面なのに、変える素振りもなく続投させましたよね... あれはよくわからなかった。あの場面で変えないのは緒方監督ぐらいです。

3連打とデットボールで無死満塁。後手後手になってから、しょうがなく継投という一番つらい状態。で、送り込んだのが最も制球に難のある松井裕樹投手なんですよね... 常にボール先行で、ある程度ランナーを出してしまう事が特にプレミア12に限っては目立っていました。チェンジアップやスライダーという決め球もありますが、このプレミア12では効果的に使えていなかった。

無死満塁にしちゃった以上、僕だったら澤村投手をマウンドに送ります。澤村投手は力んでナンボの投手ですが、仮に力んでもクソボールになるのではなく甘くなるだけですし、甘くなっても球威で押し込んでくれる。こういう時に最も頼りになるのは、あのメンバーの中では澤村投手じゃないですかね。力でねじ伏せるしか無い局面でしたから。予選でフォーク打たれたのはたまたま。

李大浩選手に打たれたタイムリーも配球ミスですね。初球の低めのフォークをなんなく見逃して、2球目の抜けた外のフォークを引っ掛けてファウル。外より真っ直ぐを狙ってるのはバレバレの反応。で、3球目の外の真っ直ぐを取ってもらえず4球目に同じボールを要求して甘く入って痛打されました。苦し紛れの真っ直ぐで死亡するという教科書通りのやられっぷりであります。

真っ直ぐで行くなら、インハイでしたね... インサイドの高めに行けてたら、次は外の真っ直ぐでもフォークでも良かったんですが、そこまでの余裕が嶋捕手にもありませんでした。

この場面に限り、3−1になっていれば打者にもプレッシャーかかるんですよ。満塁だったらね。大事に行こうとしますから。低めに真っ直ぐ投げてたら、手を出すのは結構難しくなります。2−1というカウントだと、思い切って勝負されちゃう。その意味でも、4球目はフォークが正解でしたかね。外れたらストレート行くだけ。ここで空振りしてくれたら、フォークでもまっすぐでも勝負できる。

終わったことだからなんとでも言えるんですけど、継投で送り込んだ投手が打たれてしまうのは仕方のないことです。でも、変えるタイミングと出す投手をダブルで間違えてしまったのは、采配ミスです。ミスには結果はついてこないですね。

それに引き換え、9回裏の韓国の継投は見事でした。あのアンダスロー投手は、完全に山田哲人殺しで送り込んできた。流石の山田哲人大統領も、外いっぱいの低めのシンカーとスライダーで追い込まれてはなかなか打てない。1球空振りを取りに高めの真っ直ぐを投げたんですけど、当てましたからね。滅茶苦茶振り遅れていたのに。あれはすごかったな。が、その後同じ所からスライダーを投げられ、三振。この攻めは見事でした。

筒香選手は大変惜しい打撃でしたけど、流れというか、風向きというか... 抜けないんですよねぇ... で、中田に打たれた瞬間に、スパっと変えた。韓国はあのアンダスロー投手で行ける所まで行くという計算が立ってからの継投ですから、意味があります。

則本投手と松井投手のメンタルがとても心配です。相当消耗してしまったのではないでしょうか...悪いのは継投を間違えた小久保監督と配球を間違えた嶋捕手ですけど、見えませんからねその部分が。はい。

関係者各位並びに侍JAPAN選手の皆様、大変お疲れさまでした。3位決定戦に向けて、切り替えて下さい!