いつ野球見るの?今でしょ?!

主にセリーグを中心とした、プロ野球観戦日誌です。メジャーもあるよ。

【書評】どんな球を投げたら打たれないか 金子千尋著

非常に面白い1冊でした。

カットボールの練習をオールスターでやった

昨年のオールスターで全球変化球宣言をして、雄平選手を相手に初めてカットボールを投げたそうです。ぶっつけ本番でイメージだけで投げたそうですが、オールスターが実験台になるとは・・・。

斉藤和巳投手の高速フォークからヒントを得た

沢村賞投手への階段の第一歩は、現在世間を大いに騒がしてしまっている斉藤和巳投手のフォークがきっかけになったそうです。斉藤和巳投手は現役自体ソフトバンクの大エースでした。唸るような豪速球と、140km近いフォークを武器に、投手5冠を達成した大投手です。

その斉藤投手のフォークを見て、変化球は落差ではない、と考えるようになったそうです。

一番嫌のは手元で小さく動く変化球

あくまで自分が打者だったらという前提をおいてますが、一番嫌のは変化の大きいボールではなく、手元で小さく動く変化球。「なんであれが打てないんだろう」と引きずってしまうようなボールだということです。すごい曲るボールが投げられるわけでもないので、なるべく真っ直ぐに見せるために努力をしている、とのことです。

また、もう1つの理由がすごかったです。「バットにあててもらわなければ意味が無い」からだと書いてあります。ふつーはバットに当てさせない為に変化の磨きをかけるのに、バットに当ててもらないとダメだと書いてあって、これはハッとしました。内野ゴロで抑えるのが目標なので、バットに当ててもらえる変化を望んでいるそうです。

ブルペンでの投球は最低限で良い

打者がいないので、打者目線での自分のボールの評価がしにくい、というのが主な理由だそうです。投げ込みにも否定的な立場を取っています。

他にも色んな記述があって面白いのですが、このへんで。