【書評】ヤンキースのユニフォームにはなぜ選手の名前が無いのか?
- 作者: 鈴木友也
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/05/14
- メディア: 単行本
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ヤンクスのユニフォームに名前がない理由
ヤンキースの哲学として、「選手が球団を超えることがない」というものがある。その現れだと書かれておりました。また、背番号をユニフォームに入れたのもヤンキースが最初で、打順で背番号をいれてしまったので今では永久欠番だらけで一桁を付けられる選手が殆どいないとのこと。
ニューヨークの貴公子、「キャプテン」ことジーター選手の永久欠番はほぼ確定路線でしょうから、残る一桁番号は6だけだそうです。
その後はメジャーリーグちょっといい話が主体
ヤンキースの話は1章だけで、その後はレッドソックス・ドジャース等を引き合いに出しながら、メジャーリーグの球場の話やマイナーリーグの話を幅広く取り扱っております。ただ、ちょっといい話を寄せ集めただけで、本のタイトルと何の関係があるんだこれはという違和感は拭えませんでした。球団哲学を徹底対比する立ち位置ならすごく読み応えがあったなと思います。
MLBに骨抜きにされたドミニカ
ドミニカは閉鎖的な国内リーグに嫌気をさした選手を、ドミニカに野球アカデミー設立→MLBマイナーリーグへ直結→優秀な人材がMLBに集まるという青田刈りが横行しているとの指摘。日本の独立リーグにもMLB傘下の野球アカデミーが出来てしまうと同じ道をたどるのではないかと書いてありました。
だったら1軍と2軍で70人しか保有できないシステムを変えてしまえばいいのにと思います。独立リーグもNPB傘下にすればいいじゃん。人口的に「野球そのものを楽しみましょう!」みたいなエンタメ性よりは要らんから、1軍の12球団でプレイするステータスを国内でもっともっと高める戦略にシフトしたほうがいいんじゃないかと。興行的に「目の上のたんこぶ」である構造は絶対変わらない。MLBにNPBが取って代わられないように国内リーグを如何に盛り上げるかを考えるしか無く、マイナー球団の裾野を広げて「地域密着型エンターテイメント」としてのビジネスを作ることを考えるべきです。
やきうはいつだって面白いんだから!
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