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首位攻防第1ラウンド、野村謙二郎監督の采配が裏目に出た阪神対広島

2014.04.29 の首位攻防戦第1ラウンド。阪神対広島は素晴らしい投手戦になりました。

メッセンジャー投手はタテの変化が特徴の投手。スライダー、カーブ、そしてスプリット。僕はマー君のいない今なら、NPBでベストと言えるスプリットを投げるのはメッセンジャー投手だと思ってます。真っ直ぐのベースの手前で消えるように落ちますので、追い込まれてこんなの投げられた日には自分のタイミングで打つのはほぼ無理です。このスプリットを武器に、昨年の奪三振のタイトルを獲得されています。

対するバリントン投手は横の変化が特徴の投手です。スリークォーターから繰り出されるインサイドにシュート気味に切れ込むストレートと、逃げるスライダーを内と外に投げ分けてキレで勝負するタイプです。バリントンバロメーターはスライダーで、スライダーに対して右打者が腰が引けるようだと調子がよく、ライトにパコーンと運ばれるようだとダメな日です。

そんな対照的な好投手の投げ合いでしたが、振り返ってみれば一番のミスは野村謙二郎監督の堂林に対する指示になりました。

3打席目、投手のバリントンがヒットで出塁して無死1塁の局面です。初球バントの構えを見せました。2球目もバントの構えからサードが突っ込んできたのを見てバスターに切り替えたのですが、堂林自身もバスターの経験が足りなかったのかサードの頭を越す意識が低く普通に引っ掛けてサードの正面に打球が飛び併殺打になってしまいました。これがこのゲームの分水嶺でした。

同じ併殺打でもフリーで打たせてセカンドゴロになる分にはしょうがないんですが、バスター指示を出しておいて併殺打というのは、監督の采配ミスとなります。とてもバスターを好む監督のように見えます。

そして、またしても堂林にランナー1塁の局面で回ってきた9回の第4打席。懲りたのか、今度はキッチリ送りバントを試みるもストレートをポップフライにしてしまい、ランナーを送ることが出来ませんでした。バスターもダメ、送りバントもダメでした。

ここまで打つ手がズバリ的中してきた野村謙二郎監督ですが、今日は風向きが悪かったですね。堂林1番起用の悪い面が全て出たゲームになってしまいました。完封したメッセンジャー投手、お見事でした!