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主にセリーグを中心とした、プロ野球観戦日誌です。メジャーもあるよ。

安心と信頼のマリナーズブランド、クリス・セドン投手が15奪三振の快投を演じる

不思議だ・・・なんで打てないんだろう・・・

持ち球はストレート・スライダー・チェンジアップ・カーブ。が、この登板ではカーブは全くありませんでした。投球内容はストレートでどんどん押してくるという強気の投球なのに、真っ直ぐの球速が130キロ台。並行カウントからはほぼ真っすぐで、その真っ直ぐをカープの打者がことごとく見逃してしまっていたのがもったいないなぁと感じてしまった。面食らったんでしょうなぁ。

投球スタイルとしては、同じくジャイアンツの杉内俊哉投手と一緒ですね。真っ直ぐのキレを生命線としており、そこからスライダーとチェンジアップで強弱をつけてタイミングを外し三振を取っていくタイプです。王道オブ王道。

こういうタイプの場合は変化球よりも真っ直ぐを待って組み立てを崩していきたい所なのですが、全然打てないんですよ・・・!球持ちがいいためか、球速以上に早く感じましたし、カープの打者はタイミングが合わなかった。オープン戦ではセットポジションに問題がありコントロールも良くなかったということなので、じっくり攻めた所セドンがイケイケでストライク先行で攻めてきたものだから裏目に出てしまった、という15奪三振ショーだったのではと感じました。

カープの唯一のチャンスが、6回表2死1,3塁でのエルドレッドとの打席。今までキレていた真っ直ぐが突然来なくなり、菊池とキラに連打を浴びたところ。体が前傾して突っ込み始めてうまくストライクゾーンに来ていたボールが全然来なくなった。ワンチャンスとはこのこと。

突然マン振りし始めるエルドレッド

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この状況で一発を狙うなというのは難しいことなのだろうか・・・。

この打席のエルドレッドは、明らかに一発狙いに切り替えてきた。これが2,3塁だったらコンパクトに振ってきたかもしれないが、2死1,3塁で中盤6回で2点ビハインドでは確かにマン振りしたくなるわなぁ・・・。うーん・・・。

  • 1球目はカーブが抜ける
  • 2球目は真ん中低めのストレート。好きな所でストレート狙いの為スイングしてファウル
  • 3球目はインサイド低めのストレート。際どい所だったが判定はボール
  • 4球目はど真ん中ストレート。まさかのボールにエルドレッド振り遅れで命拾い
  • 5球目は真っ直ぐが来ないのでスライダーに切り替える。大飛球のファウル
  • 6球目はもっかいスライダー。ストレート狙いを変えないエルはスイング始動が早すぎてファウル
  • 7球目のチェンジアップを待ちきれずエルドレッドが泳いでしまい三振。

たらればだけど、追い込まれたコンパクトに打つことに切り替えていたらヒットになったんじゃないかなぁ、と。ヒットになれば3連打になるからセドンは降板していたかもしれない。

なんにせよ、お見事な快投でした。

3日のDeNA戦でデビュー予定だったが、雨で流れこの日が初登板。直球は140キロ後半をマークするという触れ込みだったが、ほとんどは140キロ未満。それでも1メートル93の長身から投げ下ろす直球とチェンジアップのコンビネーションに広島打線はまったくタイミングが合わず。5者連続を含む毎回の15三振を奪った。初登板で毎回奪三振は両リーグ通じて初。

 オープン戦ではボークや盗塁に苦しみ走者を出してからの投球に課題を見せたが、この日走者を背負ったのは4回、6回、9回のみ。“弱点”を突かせる隙をほとんど見せなかった。

セドン31年ぶり快挙まであと1球も「素晴らしい気分」 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース