鋼の精神力を持つクローザー、武田久
もうこのお方はメンタルこそ最大の強みとしか思えない。
日本ハムの守護神・武田久投手(35)が「条件付き」ながら、来季限りで引退も視野に入れていることを表明した。
28日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に出席。2年契約2年目のため現状維持、推定年俸2億4000万円プラス出来高で更改した。不本意だった今季を見つめ、来季は選手生命を懸けたノルマを課した。「このポジションが出来なくなったら、やめる」。抑えの座を失うようなことがあれば、引退も辞さない決意を明かした。
ハム武田久、背水の来季引退辞さず - プロ野球ニュース : nikkansports.com
ここで、2013年の武田久選手の戦績を振り返りましょう
WHIPの高さにご注目下さい。
防御率 | 2.28 |
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勝敗 | 2勝2敗31S |
被打率 | .322 |
WHIP | 1.69 |
被OPS | .779 |
WHIPというのは、その投手が1イニングにどれだけの走者を出したか、出塁を許したかの数字になります。この1.69という数値を現実に例えると「9回1イニングで、平均1〜2人のランナーを出してしまう」という状況になります。
これは平均値なので、「毎試合登板すると必ず1人以上、かなりの確率で2人以上のランナーが出る」という非常にスリリングな状況を登板する度に作り上げていることになります。とんでもない投手ですよ・・・。
というわけで、このお方はランナーを出すことで投球が乱れるといったヤワなメンタルではない、と。3つ塁が埋まってノーアウト満塁でも0点ならいいんだ、と。そういった鉄のメンタルを持っているとしか、この状況で31セーブを上げられる説明が・・・。
ひとつ言えることは、こんだけWHIP高い投手は回の途中から投入することは難しいってことですね。ランナーたまってる状況で送り込んでも他人のランナー返しそうだから・・・。
何か武田久選手の特有の投球技術的な優位性でもあるんでしょうか。非常に「面白い」投手ですね。