いつ野球見るの?今でしょ?!

主にセリーグを中心とした、プロ野球観戦日誌です。メジャーもあるよ。

広島東洋カープ、25年ぶりのセ界制覇!

新井さんの背番号ってのがまたすごいね。新井さんと黒田のチームだね。かっこ良すぎるぜ!おめでとうございます!!

【広島優勝】緒方監督、黒田、新井胴上げ!!!! :日刊やきう速報

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激カメというカープの試合でファンの写真を取ってくれる方のブログ。感無量でしょうなぁ。

今シーズンのカープはとにかく打線がすごかった。1点リードで終盤を迎えるのと、3点リードで迎えるのはワケが違う。3点以上離れていれば細かい采配は不要。今までのカープはとにかく1点差が多く、終盤になればなるほど1点もやれない展開に中継ぎが耐え切れない展開が多かった。1点を取ろうとしてヒット無しで(特に采配で)流れを掴もうとして無事死亡してた昨年とは打って変わった野球をやっていた。

が、今季は打線が活発で逆転勝ちが非常に多かった。昨年までなら無事死亡している展開でも打ち勝って勝ち星を積み重ねてきた。今季はルナ先生の加入が実に大きく、序盤はルナを使った。ルナがスペると故障からエルドレッドが戻ってきて、若鯉魂で10歳若返った新井さんと売出し中の鈴木誠也で点を取りまくった。僕は2年ぐらい前から鈴木誠也を推してましたからね(え

日ハムもダルビッシュがメジャーに行った翌年に優勝したけど、先発の勝ち頭が抜けても後ろがピタッとハマって打てば優勝できるもんですね。ノムスケは14勝してるけど、相当打線に助けられている。ジョンソンとは質が違うので、来季は9勝7敗ぐらいで落ち着きそう。はい。緒方監督はノムケンのように細かい采配は出来ない人だから、日ハムの栗山監督のような放任主義スタイルが合っていたのかも。若い選手が多いしね。

一番気になっているのは、堂林と野間の今後の待遇。野間は完全に鈴木誠也に食われた。秋山幸二クラスの活躍をされてしまってはほぼノーチャンス。レフトは外人枠なので、4番手の座を争う格好になる。堂林も完全に居場所がなくなった。今季は鈴木誠也の台頭でサードに長打力を求める必要がなくなって堅実な守備と意外性のある打撃で充分機能するようになり、ロマン砲の居場所がなくなった。

この2人は今後どうやって広島東洋カープで生きていくのか、大変気になっている。本人も悩んでいるだろうなぁ。

堂林が狙うのはサードしかないから、3割か20本ホームランを打てないとアッベとルナ(来季いるかわからんが)からスタメンの座を奪い取るのは難しくなる。緒方監督はあまり堂林を使いたがらないので、巨人や楽天あたりに出して若い左の中継ぎを補強しても面白い。楽天のドラ1の森投手は広島出身だから狙い目だし、今江選手も怪我しがちなので補強としてはピンズド。

いや〜25年ぶりのリーグ優勝、本当におめでとうございます!堂林が気になってしょうがない!

オリックスの正捕手候補・若月捕手の配球に疑問を覚えた件

局面は8回裏2死1,2塁。オリックス2点リード。バッターは代打の矢野謙次選手。

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初球のカットボール、二球目のフォークまでは完璧です。矢野選手は選球眼はあまり良くありませんし、何でも振っていくタイプです。ストレートで入るわけがない。

問題は3球目のフォークです。なんでこれを続けてしまったのか。若月捕手のミスだと僕は思います。2球目のフォークを空振りしているから3球目もフォークを続けるってことは、フォークを見せ球にする配球になります。左投手の海田投手が右打者を抑えるなら、低めのフォークを引っ掛けさせてゲッツーを狙う配球がベスト。フォークで仕留める配球をするのであれば、3球目は高めの釣り球となるストレートか、インサイドにボールになるカットボールのどちらか。もしくは単にリセットの意味で1球外に大きく外すか。

フォークを続けるデメリットは、あっさりと臭いところを見逃されたら投げられなくなることです。連投してるし。で、結局1-2カウントにしてワンパターンに落ちる系のボールを続けて5球目がど真ん中に浮いてしまいライトへ運ばれました。あのボールをライトに運ぶぐらいですから、変化球を待たれてますよ。インサイドの真っ直ぐだったら見逃し三振取れたと思います。行けたらの話だけど...

もう1つ気になった配球があります。平野投手にスイッチして、レアード選手を迎えた打席です。8回2死、2,3塁です。1点差。

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これも気になったのは、5球目のフォークです。2球で追い込んでしまったあとが、配球が一番難しい。0−2から3−2になるのが一番いやなもんです。

それは置いといて、4球目のフォークまでは当然の配球だと思います。ただ、レアード選手明らかについていけてましたよね。頭を下げて。1球目を同じぐらいいいフォークじゃないと空振りが取れないサインだと僕は感じたんですけど、どうなんでしょう。フォークを投げるしかない局面って、ストレートが力みまくってる時ですよね... 高めの真っ直ぐという選択肢は何故取れなかったんだろう。もしくは、外低めの真っ直ぐ。レアード選手はプルヒッターですから、外の低めの真っ直ぐがくればまず差し込まれて内野ゴロになった気がしてならない。中途半端な高さのフォークなんか一番危ないんだから。

でもこの2点は、ハッピーグッドこと福良良一監督のミスもあったけど。守備隊形が深かったんですよね。1点でもリードされたら終わる局面だったら前に詰めてくればいい。1点でもリードされたら負けるんですよ...9回で。長打浴びたら諦めるっていう気持ちはなかったのか。大きなフライを打たれた時のことを考える意味が無い。それに、平野が打たれた時に苦笑いしてたのも大変気に入らない。勝てる監督は、そんな所で笑わない。

オリックスだったら則本→涌井→金子→千賀のローテーションを要しても優勝できない気がします。

彗星のごとく現れたマリナーズ待望のクローザー、エドウィン・ディアス

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2016年のマリナーズはMIAで劇場やってたスティーブ・シシェク(Steve Cishek)を2年契約で獲得。投げてみないとわからない劇場型クローザーであるフェルナンド・ロドニーをリリースしてゲットしたのが劇場型クローザーという、他に誰かおらんのか状態でシーズンをスタート。

シシェクはシーズン当初はセーブを連発して「いけるやん!」と思わせておきながらの夏場にセーブに失敗するのが目立つようになり、既に6回セーブに失敗しています。44試合に登板してセーブの失敗が6回はかなり多い数字です。そして、DLリストに入ってしまいました。

代役でマイナーから上げてきたエドウィン・ディアス投手が素晴らしいんですよ・・・! 22歳の若さで、最大の武器はストレートの速さ。ここ最近ではコントロールの良さも見せており、とにかくコンディションが最高です。頼れるクローザーの登場にマリナーズファンの私はウキウキであります。マリナーズのここ10試合の成績は、なんと9勝1敗。貯金8の荒稼ぎであります。

とは言っても、アメリカンリーグ西地区の首位を走るレンジャーズの背中はまだまだ遠い。5.5G差があります。ここまでは来るんだけど、なかなか3ゲームまで縮まらない。マリナーズの夏になるんでしょうか? 9月攻勢に期待を寄せています。

巨人の澤村投手は抑えが最も向いています

御意見番にド素人が楯突くけど、これは結果論でしかないよ。

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どう考えても、澤村投手は抑え(セットアッパー)向きです。彼が抑えに向いている理由は大きく分けてこの3つ。

  • 真っ直ぐに力があって、空振りが取れる
  • スプリットというウイニングショットがある
  • 長いイニングを投げると突然制球を乱して崩れる。

クローザーに求められることは、三振が取れるかどうか。しかも、空振りで三振が取れなければなりません。9回で見逃し三振で帰ってくる打者はそうそういません。なんとかしてやろうと牙を剥いてくるわけですから。

空振りで三振が取れるために必要なのは、ウイニングショットです。ウイニングショットとは空振りが取れる変化球のこと。澤村投手ならスプリットです。澤村投手のスプリットが良いところに決まれば、そうそう打てません。

また、澤村投手の良い所はど真ん中に真っ直ぐを投げてもファウルになる所。球威で押し込めます。ツーノーという99%真っ直ぐを投げるしか無い状況でも、その真っ直ぐを仕留められて長打になったシーンはまず無い。新井さんに打たれたのは抜けたスライダー。菊池がストレートを完璧に運んだからカウントを整えるまで様子を見ながら組み立てようと「慎重に入った」のが裏目に出てしまった。そーゆー時もあるよ。

澤村投手が失投で抑えに向いていないなら、失投で被本塁打を量産している今シーズンの山崎康晃投手も全く抑えに向いていないことになりますよねぇ... 澤村投手はストレートで押し込んでカウントを取れるけど、山崎投手は伝家の宝刀(亜大ツーシーム)に頼りすぎている感が強いです。真っ直ぐで差し込めるから三振が取れるので、見直すとしたらそこじゃないかな。

究極のワンパターン、宮西尚生投手のスライダー攻め

今日のソフトバンクとの天王山第2ラウンド。8回裏に登板した宮西投手の投球内容がすごかった。

ほとんどスライダーしか投げていない。右打者だろうが左だろうがお構いなし! ボールゾーンから入ってきてベースの手前でググっと曲がってくるので、どうしても打者の対応が遅れてしまう。エグいボールですわ。そこでストレートがズバッとくると差し込まれやすくなる。シンカーはボールでも良い時しか使わないから捨てていいけど、とにかくスライダーが捉えきれなかった。

投手 打者 球数 球種 コース
宮西尚生 内川聖一 1 スライダー 内角低め
宮西尚生 内川聖一 2 ストレート 外角低め
宮西尚生 内川聖一 3 スライダー 外角真ん中
宮西尚生 松田宣浩 4 シンカー 外角低め
宮西尚生 松田宣浩 5 スライダー 外角真ん中
宮西尚生 松田宣浩 6 スライダー 真ん中低め
宮西尚生 松田宣浩 7 スライダー 外角低め
宮西尚生 松田宣浩 8 スライダー 外角低め
宮西尚生 松田宣浩 9 スライダー 外角高め
宮西尚生 松田宣浩 10 スライダー 内角低め
宮西尚生 松田宣浩 11 スライダー 外角低め
宮西尚生 中村晃 12 スライダー 外角低め
宮西尚生 中村晃 13 スライダー 外角低め
宮西尚生 中村晃 14 スライダー 内角低め
宮西尚生 中村晃 15 スライダー 内角低め
宮西尚生 中村晃 16 スライダー 真ん中高め
宮西尚生 中村晃 17 スライダー ど真ん中
宮西尚生 中村晃 18 スライダー 外角低め
宮西尚生 長谷川勇也 19 スライダー 外角低め
宮西尚生 長谷川勇也 20 スライダー 外角高め
宮西尚生 長谷川勇也 21 ストレート 外角低め
宮西尚生 長谷川勇也 22 ストレート 外角真ん中
宮西尚生 長谷川勇也 23 スライダー 外角真ん中
宮西尚生 長谷川勇也 24 スライダー 外角低め
宮西尚生 長谷川勇也 25 スライダー 真ん中低め
宮西尚生 吉村裕基 26 スライダー 外角低め
宮西尚生 吉村裕基 27 スライダー 外角低め
宮西尚生 吉村裕基 28 スライダー 外角低め
宮西尚生 吉村裕基 29 ストレート 外角真ん中
宮西尚生 吉村裕基 30 シンカー 外角低め
宮西尚生 吉村裕基 31 スライダー 真ん中低め

球種は少ないけど絶対的な変化球がある投手は、勝ちパターン継投の1イニングに最適であります。

ヤクルトには久古健太郎という森福にも宮西にもなれていないピッチャーがいるのですが、彼には覚悟が足りないんですよね。全部スライダーで仕留めてやるぞという、そういう覚悟。宮西投手の投球内容から、左のサイドハンドが生きる道を考えなおして欲しいです。

同じ試合に投げた森福投手もファイターズの左4枚(中島→大谷→西川→田中賢)を、全員打ちとった。スライダーは宮西投手ほど特徴的なボールではないけど、制球力と駆け引きに長けている。ストレートを左右のコーナーに投げ分けられる。どうせスライダーなんでしょ、を煙に巻いてタイミングを合わせさせない努力をめっちゃしてる印象です。