侍JAPANの強化試合で一体何を強化したいのかよく分からない問題
覚えておいてくれよ、自分がどんな采配をしてどんな結果になったのかを・・・!www.sponichi.co.jp
結果的に勝ちを拾いましたが、相手のミスや四球が多く助けてもらっただけの泥試合でした。この3試合とも全く締まった展開にならずズブズブのゲームばっかりやっており、野球ファンの皆さんもシュールな気持ちが33.4%ほどあると思います。
また、こちらのコメントもなかなかロックです。クリーンアップの後に出塁率の高い打線を組むとは斬新。
小久保監督「筒香の後ろは出塁率の高い選手を起用する」 : なんJ(まとめては)いかんのか?
どんなオプションを試したいのか見えてこない
あれだけのスーパースター揃いのチームにおいて、4試合の練習試合でどんな野球をやりたいのか。と言うか、誰をどういう風に使って様々な局面に対応したいのか全く見えてこないのは僕だけなのでしょうか。行き当たりばったりで「やっべ失敗した」みたいなアンニュイな試合展開が多いです。
今回の練習試合の中で見えてきた課題を自分なりに整理したいと思います。
クリーンアップは坂本→中田→筒香?!
今回の練習試合の傾向で行くと坂本→中田→筒香のクリーンアップはほとんど固定でしょう。山田哲人先生のコンディションが今ひとつなので。個人的には筒香→中田のほうがしっくり来る。ツッツが敬遠させられた後のパーフェクトヒューマンモードのNAKATAはえらい打ちそう。
サード聖域化問題
サードの本職がマッチしかいないので、良くも悪くも聖域化しています。もしもマッチがめっちゃ調子が悪かったら、彼を外すことが出来ないのではないか。例えば日ハムの中島をショート、坂本をサードに回して中島を9番に入れるとか。そういうスタメンでも面白いと思う。
菊池をセカンドで起用するために山田哲人をサードに回したけど、慣れないポジションのためかスローイングに難があることがわかりました。ということは、この2人をスタメンで使うのならこれしかない。サード坂本、ショート菊池、セカンド山田。やり過ぎ感あるけどサード山田が難しい以上はこれがベストな気がします。二人をスタメンにするなら。
山田と菊池なら山田スタメン派
菊池と山田のどっちをスタメンにするか問題ですが、山田哲人が本調子だったら山田をスタメンに起用したい。二年連続トリプルスリーですよ、奥様。使うでしょ普通。とんでもないプレイヤーですからね。2番セカンド山田とか超ヤバイっすよ。エンゼルスのトラウト2番と同じ感覚。
何故菊池がスタメンじゃないかと言えば、菊池を阪神の大和的に使うオプションを残したい。クライマックスシリーズで大和が幾度となくチームを救ったのを見ました。今の侍JAPANメンバーでそれが最も出来る可能性が高いのは菊池でしょう。守備固めに菊池を使うという贅の極みを尽くしたオプションがあってもいいじゃないですか。菊池の最大の特徴は守備なのだから。
DH大谷に頼ったら負け
昨日も今日もネ申の働きをして頂いていますけど、彼個人のパフォーマンスで勝敗が決まったら練習試合の意味があんまりない... 侍JAPANは大谷のチームになりそうですけど、それとこれとは別。
投手陣の役割分担が不明瞭
プレミア12でも継投に失敗して無事死亡した小久保監督。今回も謎のヤマヤス→大瀬良継投で無事死亡してしまいました。2点勝ってるなら普通にクローザーが出てくると思ったのですが、大瀬良投手はクローザー経験が全くないのでは・・・? 僕は彼をロングリリーフとして起用すると思っていたのですが、全然違いました。侍JAPANのクローザーって誰がやるの???
あのメンツでクローザー経験のある投手は、増井/宮西/秋吉/山崎康。増井投手はクローザー経験が豊富ですが今季は先発に回っています。山崎康晃投手も今季はちょっと不安定。悪い時はポンポン打たれてしまう脆さがある。となると、宮西か秋吉のどっちかになると思っていて今日は宮西で締めるのかな〜と思ったらまさかの大瀬良。9回に大瀬良を投げさせることの意味が見えませんでした。クローザーに迷うぐらいなら生粋のクローザーである平野佳寿投手を招聘しても良いわけですし、まさかの菅野をクローザーにしたっていいんですよ。2009年のWBCでダルビッシュが締めたように。
WBC本番では上原投手を招聘してクローザーにする可能性があったとしても、ちょっと現状では誰が何のためにマウンドに上がるのかが見えてこないです。小久保監督が目で見て判断する期間だとしても、もうそんなに時間無いぞ・・・。
テーマを見せてくれよ、テーマを
攻撃なら1点をどう取りに行くのかという点が気になる。タイブレークの時もたまたま打順が大谷だったから打たせました。仮にこの時のバッターが大谷ではなく秋山だったら、ピンチバンターに最も小技が効く中島を送ってもいいわけで。秋山にバントさせて無事死亡したの2回目ですよね。どうしても送りバントを成功させたいならピンチバンターを残す必要がある。それも課題の1つだと思われます。
そういう細かい野球をテーマにしてもいいし、例えばこんな攻めに徹する打線もありですよ。DHで大谷を使う前提で、秋山→山田→坂本→筒香→中田→大谷→鈴木→松田→嶋とか。2番に山田哲人を据えて送りバント一切しないスタイル。山田哲人大統領は勝負の遅いバッターなので、2番でも充分機能すると思う。んで、代打の切り札はチック。
色んなことができるのだから誰を起点にスタメンを組んでどんな野球をしていくのか、練習試合で見せて欲しい。今の所は手なりでやっているだけにしか見えないので、コンディションを見ながら打線を組み替えて、ここは1点を取る、ここは絶対に守る。そういったテーマをもっと見せて欲しい。先発が頑張って継投に失敗して1次リーグ敗退乙だけは避けたい…。
そんなところで。