ヤクルトの久古健太郎投手が見せた、魂のインコース攻め
この配球は最高の配球ですよ。勇気と大胆さで、あの柳田選手を封じ込めました。
初球は外のスライダー。完璧なコースに決まりストライク。2球目も外のスライダーを要求したが抜けてインサイド寄りに入ったが、ギータがびっくりして避けてストライク。3球目のスライダーは低めにワンバン。4球目はインサイドのシュート。これもワンバン気味になって、平行カウント。
3球目のスライダーで外を見せ、4球目のシュートで内を見せた。どっちに行くか・・・という決断でここからシーズン中では滅多にやらないような「殺しの配球」に出る。
5球目にインハイまっすぐ。狙ってインハイ。ギータは何とか当ててファウル。6球目もなんとインサイド。ストライクのコースに決まったんだけど何故かボールの判定。これでフルカウントに。外は一切使わない。7球目もインサイドのシュート。8球目もインコースを要求したが、完全にギータが殺された為空振りで三振ゲッツー。スイングが迷いっぱなしでした。
ここまでインコースを攻めまくってギータを殺しに行くのがすごい。これでもう、ギータは外のスライダーが打てなくなった。明日を見据えた、日本シリーズを見据えた凄い配球と攻めでした。このシリーズに限って言えば、ギータは思うようなスイングがそんなに出来ていない。ここまでは。念を押して久古投手がギータを殺しに行ったこの配球で最高の結果が出た。ここで勝負あった。
ラジオより 久古インタ
「柳田は一発の怖さはあるが、内角を突かないと外のスライダーが投げられない」
「今日内角を刷り込めたのは明日以降にも生きるはず」
「うちは中継ぎが頑張ってシーズンを勝ってきたんです」
#swallows
— しゅんまっはー (@Schunmacher) 2015, 10月 27
その通りだ。明日へ活きる配球になった。
左のワンポイントってすごく大変なポジション。クローザーばりに抑えることが要求されるから。ここで仕事しなかったら使ってもらえないっていう重圧は、他のセットアッパーよりも大きいと思う。その中でこんな配球を要求する中村も中村だし、応える久古投手も見事です!