いつ野球見るの?今でしょ?!

主にセリーグを中心とした、プロ野球観戦日誌です。メジャーもあるよ。

終盤で「とりあえず同点」が許されるのはホームチームだけでは?

今日の巨人対阪神戦を見ていて、よく思うことなのですよね...

gyazo.com

8回に高橋由伸のタイムリーで巨人が勝ち越して、9回表に今成がライトオーバーの2ベースを放ち、無死2塁となった場面です。ここで和田監督は俊介をピンチバンターに送る。恐らく、ほとんどの監督はアウエーのゲームで1点差の9回表で無死2塁だったら、「まず同点に追いつく」という考えで望むのでしょう。バントが成功して関本選手のタイムリーで追いつきましたが、オ・スンファン投手がサヨナラタイムリーを打たれてしまい、結局サヨナラ負けを喫しました。

「とりあえず同点にする」という姿勢が許されるのは、7回までだと思うんですよね... 特に、アウエーで戦っている場合は。9回で倒す前提で戦わないと「今一時の気持ち」が身につかないような気もしています。精神的な話でアレなんですけど。

9回表に同点に戻した所で、裏の攻撃があるチームは「よっしゃ!サヨナラ行くぞ!」という切り替えが出来るだけじゃないですか。同点のままならエントツ。プレッシャーがかからない。出合い頭のサヨナラホームランで終わるかもしれないし。追いついただけでは前を走っている人の背中を見ていることに変わりはなく、優位に立ったわけではないんですよね。勝ち越して初めて優位に立てる。

無死1塁だったら、送りバントは分からなくもないんですよ。好きじゃないけど。でも、長打が出て9回で2点を取れる可能性が高まったという意味を見出す采配をするのなら、送りバントではなくバスターかヒッティングのどちらかが正着ではないでしょうか。

3塁にランナーを進めればヒット以外で得点が可能になりますけど、1点差の9回表ならランナーを貯めてプレッシャーをかけたい場面ですよ。1死3塁の状況では、澤村投手も一発だけを気をつけて投げることに終始する。もちろん捕手は三振を取る為のリードをしますけど、捕手は最悪の状況を避けるのが原則最優先事項だと思います。同点でもやむなし。まくられるよりマシ。

もし送りバントではなくバスター等でヒットが出て無死1,3塁になったとしたら、当然だけどかかるプレッシャーの量が違う。盗塁でセカンドを陥れる可能性も高まる。スプリットを投げるのもプレッシャーがかかる。ランナーが1塁にいるのでバッテリーエラーが出たらスコアリングポジションにランナーが進む。1死3塁でやらかしても最悪同点でランナーが消えるわけだから、切り替えていけば良いだけ。

ただ、ランナーが2人いると話は変わります。制球は比較的アバウトな澤村投手ですから、スプリットの抜け球が来る可能性も高くなったのではないかと。采配って、自分たちが望む状況を可能な限り作るから意味があると思っています。お膳立てから先は、選手がたぐり寄せるしかないんだけど。ラストワンマイルは、頑張ってもらわんとね。

チーム全体として相手投手の投球の幅を狭めて打てるボールのイメージをより鮮明にもたせるようにするのが監督の仕事なんじゃないかなぁ....

というわけで、終盤のとりあえず同点にして後のことは選手次第という考え方は、棚ぼた的すぎて好きじゃない!