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新しい球種を覚えることは投手にとって進化なのか問題

摂津投手の下記の記事を読んで。

思うのですが、投手にとっての進化というのは新しい球種を覚えることなんだろうか、と。摂津投手が動かす系のボールを使ったことで他のボールに悪影響が出てしまうとすると、勝負球として使えるボールが無くなってしまうことに繋がる。つまり凡百の投手に成り下がってしまう。

広島の野村祐輔投手も、シュートを覚えようとして他の球のコントロールに影響するしてしまい、不本意な成績に終わりました。得意のスライダーの出し入れが全然できなくなり、覚えたシュートも腐ったツーシームでしかなく、右打者の脅威になっておりませんでした。シュートよりもインスラでええやんと思うのは素人考えか。

投球の幅を広げようとして投球の軸となるボールを失ってしまうのなら、これこそ本末転倒です。投球の組み立てができなくなってしまうからです。

20代で既に3度のサイヤングに輝く(これはMLB史上初)、LADのクレイトン・カーショウ投手は真っ直ぐ・カーブ・スライダーの3つぐらいしか投げません。昨年から影のエースである岩隈投手は、まっすぐとスプリッターが大半です。抑えるパターンは決まっています。ダルビッシュ投手のようになんでも投げられる幅はありません。でも、岩隈投手はそう簡単に打たれません。低めの制球がずば抜けているからです。

なので、投手にとっての進化というのは軸となるボールに磨きをかけることであって、持ち球を増やすことじゃないと思うんですよね・・・。

その意味で、ソフトバンクホークス武田翔太投手には、新しい球種を覚えてほしくはありません。あのドロップはすごい。変化球はスライダーとチェンジアップ(フォーク)があれば十二分。少ない球種で絶対的な配球の勝ちパターンを持っている投手のほうが、6種類投げれて全部中途半端な投手よりも生き残れるのは当然のこと。あ、あと松井裕樹投手。この投手にも余計なボールは覚えてほしくないな。あんだけ回転数の多いまっすぐとスライダーが投げられるだから、抜く系のボールや動かす系のボールは要らない。チェンジアップだけでええやろ。