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「涌井はあんなもん」発言で足元すくわれる5秒前の伊原ライオンズ

あんなもんじゃない、今日はよく攻略出来たと思うという褒め殺しなら大人の余裕があってよかったのにねぇ。

 伊原監督は「涌井はあんなもん。ここ2年ぐらいは四、五回ぐらいでスピード、切れがなくなってやられていた。今日はよく持ったんじゃないですか?」と当然の結果だと言わんばかりだ。

レオの意地!元エース完全攻略に伊原監督「涌井はあんなもん」 (1/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

で、この発言に対して日刊埼玉西武ライオンズのカズさんが、自身が勝ち得た権利を行使して新たな機会を求めた選手に対してその発言は礼を逸していると苦言を呈している。

涌井投手は決して古巣を濁して出て行ったわけではない。自ら有した権利を行使し、堂々と巣立っていったのだ。それなのに伊原監督は退団直後には涌井投手・片岡治大選手に対し「大した戦力ダウンはない」と言い切り、ライオンズの功労者に対してまったく尊敬心のない言葉を言い放った。そして涌井投手が古巣と対戦した後には「涌井はあんなもの」という発言。

伊原監督は選手に対し、社会人として厳しい規律を求めている。だが果たして伊原監督自身はどうなのだろうか。社会人とは自社を巣立ったOBに対し辛辣な言葉を浴びせるだろうか。いや、常識で考えれば温かく見送ってあげるのが当たり前の姿だ。

伊原春樹監督の言葉に闘志を燃やす涌井秀章投手 / 日刊埼玉西武ライオンズ

百歩譲って監督としてのビジョンを示す意味での「戦力ダウンとは考えていない」発言だったとしても、後者の「涌井はあんなもん」発言は完全に失言。如何なる理由があっても、監督という立場の人間が選手に対して「あんなもん」と言ってはならない。非常に残念に思っているし、西武ライオンズシンパだった僕の気持ちはものすごい勢いで冷めてしまった。

現在の西武ライオンズのチーム状態は恐ろしく悪い。まさかここまで空中分解してしまうとは・・・。フロントの重い腰を上げる為に自爆テロをやっている可能性が微レ存・・・ってネタにしたくなるぐらいだ。チーム打率が1割台なのは選手の責任ではなく監督のチームメイクの非によるものだ。他球団よりも先発投手陣には一日の長があるけれども、常に接戦で先に点を取られるとキツいという状況は先発に大きな精神的負担がかかる。

マスコミへの発言だけでは図れない部分は多分にあるにせよ、伊原監督発言からは「自分のことを棚に上げて他人のことをとやかく言う」というものが目立つ。4/15〜17のロッテとの3連戦の結果次第では、ご自身のメンツも守れなくなってしまうだろう。