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2013年日本シリーズ、楽天対巨人の展望

今夜から日本シリーズが始まりますね!エキサイティングなゲームになることでしょう。

さて、僕が考えるこのシリーズのポイントを考えたいと思います。

田中将大投手、第2戦へ

エースを第2戦に回す大きな理由は、だいだいこんなもんでしょう。

  • 初戦を落としても2戦目マー君なら勝算がある
  • 移動日を勝って迎えるのと負けて迎えるのは全然違う
  • 初戦をとれば2戦目はマー君で巨人にプレッシャーを与えられる
  • 単純にコンディションが則本のほうが上

願わくは楽天は連勝したいわけですが、要は第1戦を落とした時の備えとして最低でも1勝1敗で東京ドームで3つ戦う腹です。どう転んでもいいという感じ。

ただ、僕が思うに楽天が日本一になる「絶対」条件は、第1戦と第2戦を両方取ることです。1勝1敗なら8対2で巨人に分があります。何故か。単純な問題です。元々の戦力差が違うからです。特に巨人のセットアッパー陣は大正義にも程があるぐらい充実しています。

この大一番ですから、両軍の先発陣は最初から飛ばしてくるでしょう。仮に楽天のセットアッパーが俺達化して打たれてしまったとすると、則本やマー君を後ろに持ってきたくてしょうがない局面も出てくると思います。第5戦以降の終盤のゲーム、1点リードの終盤8回の2死2,3塁の場面とか。その意味でも、楽天には鬼パフォーマンスをするセットアッパーが出てきてやっと五分五分、という所です。巨人はスコット鉄太朗という三羽烏に澤村がいます。ズルいやろこれ。

野球では「仕掛ける」という表現を使いますが、監督が行う仕掛けの中で最も影響力が高いのが継投です。継投のタイミング及び誰に次を任せるか。最善手を打っても結果が伴わないのが継投です。巨人は澤村が後ろに回ったことで先発は5回で充分という公算が立っています。そこで球数を抑えておけば、終盤に内海・杉内あたりを中継ぎで起用することも充分に可能。これが巨人の大きなアドバンテージです。

対する楽天は・・・そのような対策を取ることは不可能に近いでしょう。則本と田中を後ろに回したくてもチーム事情が許してくれそうにありません。3敗して後がないとしても、勝ち越すためのカードを切ることは・・・出来ないと思います。なので、先に勝ち星を掴みたい。則本や田中を後ろに回せる余裕を産みたいわけです。

今年はカーショウもリーグ優勝決定シリーズで大炎上してカージナルスに敗れてしまいました。ウェインライトも結構失点しました。ポストシーズンゲームは計画通りに行かないことばかりが起こります。そんなゲーム展開の中では特にホームランがゲームの勝敗を左右します。山口鉄也のように、被ホームランがものすごい少ない投手は本当に貴重です。欲しい・・・!

対中軸対策

巨人なら阿部、村田、坂本。楽天なら、ジョーンズ、マギー、銀次。この打の中心打者を両軍のバッテリーがどのように攻略して「寝て」もらうのか。初戦の見どころはまずここだと思います。どういった攻め方で打ち取るのか。何を伏線にしていくのか。どうやってインサイドを推すのか。楽しみです。

阿部慎之助は見逃しのストライクを取ったボールを続ける傾向があるので、楽天打線はその辺をケアしてみると面白いと思います。特にインサイドのボールです。阿部のリードには曖昧さはありません。布石の打ち方はそれぞれですが、阿部は同じボールを上手く続けるので切れ味が鋭い印象を与えます。それが打者にこびりつけばこっちのものですよね。

楽天のキーマンは青山

楽天の問題は誰が8回を投げるのか問題です。なので、僕は楽天のキーマンはAJでもマギーでもなく、青山だと思います。彼はフォークPですから三振を取れるボールを持っていますし、彼が頑張らないとホンマにあかん。レイとかいうバットマンが大車輪の活躍をする可能性も微レ存ではありませすが。

マー君が2勝しても2勝しか出来ません。クライマックスの2ndステージでは、則本と美馬が大車輪の活躍をしました。あれは出来すぎです。120点の投球を何度も出来るような投手はいない。マー君は次元が違うにせよ、巨人もマー君を苦しめよう球数を投げさせようとあの手この手で来るでしょうから、マー君先発完投が出来ない場合のことを考える必要があります。そうなると、キーマンはブルペンエース・青山です。

巨人のキーマンは坂本

シーズン優勝の立役者で言えば、阿部の代わりに4番に座った男・村田修一。8月以降ヒットを量産してチームのラストスパートに大きく貢献しました。ただ、村田はノセたら怖いというタイプではない。不器用なタイプなので、良い意味で愚直さがあるタイプ。こういう打者がシリーズ男になる可能性は低い。

怖いのは、坂本勇人。

坂本は打ち始めてノッてくるとなんでもヒットにしちゃう固め打ち◎の選手。阿部にある程度やられるのはしょうがないと思う。技術もパワーも段違い。問題は違う打者に好き勝手打たれないようにすることで、眠らせておきたいのは坂本です。それでも、五分五分だけど。坂本が眠っててちょうどいいぐらいのパワーバランスってのもおかしいよな〜。