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【書評】4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史

4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史

4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ 涙の球団史

ベイスターズの凋落は谷繁の放出から始まったと球団関係者が口を揃えて言っているのが非常に印象的でした。また、功労者に対する非情な首切りについては「別れ方が下手すぎる」と酷評しており、功労者を捨てていく姿勢を見せたら選手が球団に対する愛着など湧くわけがないと看破しており、全くその通りです。

・・・っていうズブズブな球団体質であることをホエールズの頃から振り返る「涙の球団史」を読んでいきますと、

http://5956.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_e25/5956/marudeseityoushiteinai.jpg

という微妙な読後感があったのも確かでした。

この本は球団史というか、90%が組織論です。どうすればフロント・現場・ファンの3者が一体化して横浜ベイスターズというチームを強くしていけるのか、愛される存在にしていけるのか。その思いは非常に伝わりました。

本書で取り上げられている中畑監督の就任1年目の監督からのメッセージは、私も現地で聞いていました。新沼慎二石井琢朗の現役引退試合でしたからね。駆け抜ける〜スタジアム〜キミの雄姿〜明日の星をつかめよ〜石井その手で〜

関係ないけど、「新沼慎二、大した選手ではありません!」には吹いたよw