いつ野球見るの?今でしょ?!

主にセリーグを中心とした、プロ野球観戦日誌です。メジャーもあるよ。

日ハムの散漫さばかりが目立った、2016年日本シリーズの第1戦と第2戦

パワプロで言うと全員が調子が悪くなっているのが日ハムという印象を受けました。

初戦の大谷投手について

チームとしては当然一番良いピッチャーを先発に立てるわけですが、マツダスタジアム初登板・雨・寒さと色んな不安要素が重なってしまい、「ボールの行方は風に聞いてくれ」という荒れ模様で立ち上がった。1点目のダブルスチールのカットは自身のミスとしても、松山選手とエルドレッド選手というストレート系が滅法好きな打者にヒッティングカウントで真ん中外寄りの真っ直ぐを投げてスタンドまで運ばれてしまったのは、大谷投手のコンディションを考えると・・・。大野捕手のツメが甘かったとも取れます。この二人は難しいことは考えないタイプですし。大谷翔平投手があまりにも絶大的なので大野捕手も配球を深く考えなくても良かったのかもしれないなぁ。考え過ぎですかね。

広島のジョンソン投手。カットボールが素晴らしいですね。右打者は踏み込めない、左からは逃げていく。低めにボールを投げ込む精度の高さは12球団No.1じゃないでしょうか。石原捕手との呼吸もバッチリです。こういうゲーム運びを見せられると會澤捕手を使う理由がなくなるなぁ。捕手に打つことを求める必要がないチーム状況ですしね。ジョンソン投手のように左右の変化と低めの精度でゴロを打たせることが生命線のピッチャーは、石原捕手の腕の見せ所。334万米ドルで契約延長ですわ。3年延長も当然です。メッセンジャー投手のように、長くローテを守ってくれるでしょう。大切に使ってほしいですね。

2戦目の散漫な野球にはF留K介氏も呆れてしまう

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この顔ほんとすこ。ある意味奇跡の一枚ですね。

菊池選手のバスターが決まったまでは致し方ない。無死2塁から自分でカウントを悪くしてしまい、まっすぐしかこない状況になった。菊池選手も当てるのはうまい。サードが前に出てショートもサードへの早急に備えて左に寄りますからセンター返しは狙い目。見事にハマりました。三塁コーチャーもよく腕を回しました。全ての判断が良い方向に出てカープが1点をもぎ取った。強い野球を見せました。

問題はここからなんですよねぇ... 気落ちしている場合でもないし、まだ6回裏。なんとしても1点で止めたい。カープはなんとしても1点欲しい。カープの勝ちパターンのリリーフ陣なら2点差あれば同点まで。裏の攻撃だから同点なら一発で終わる。丸のバントは充分に警戒すべき局面だけど、増井投手の集中力が切れてしまったのか抜けた変化球から入ってバントされた。大野も増井も完全に頭に入っておらず、大野に任せたら良いものを増井が素手で取りに行ってとんでもない悪送球。

もう増井投手を引っ張る理由はないので、流れを変えたいので右の鍵谷投手にスイッチ。継投で相手の流れを止めたい所なのに!大事に入ろうとして初球変化球を要求したらワイルドピッチですよ。最悪ボールでも良いのに何を力む必要があったのか。これで鈴木誠也はすっごい楽になりました。バットに当てれば良い局面に変わりました。

ワイ監督なら、ここで鈴木誠也を歩かせる。打ち取れる気がしない。仕切り直して、1死1,3塁でエルドレッド。最悪1死満塁でも良いですよね。もう1点も与えられないんですよ、試合展開的に。おハムは。9回裏ぐらいの気持ちで戦うべきでした。

エルドレッドはヒットゾーンが限られるバッターなので、どうせ2点負けてるならエルドレッドを三振かゴロアウトに取ることだけを考えて、2アウトにする。それを優先するのが最善だと思っていました。同点なら鈴木誠也を打ち取るしか無いけど、3点目はそう簡単に与えてはいけない局面だったし3点目も4点目も大差がないじゃないですか。鈴木誠也エルドレッドなら、エルドレッドのほうが与し易いはずなんですけどね... でも初戦と2戦目、同じように外のストレートを運ばれてる。大野捕手の詰めの甘さを疑わざるをえない。

結果としては、ワイルドピッチのあとストライクを取りに行った外の真っ直ぐを簡単に合わされて犠牲フライであっさり1点を献上。その後、エルドレッドには0-2から外に外したボールを完璧に打たれてホームラン。2点目まではカープが獲った点、3〜5点目はミスで献上した点になりました。3点目以降はバッテリーエラーにも程があります。大野捕手の意図が鍵谷投手に伝わっていなかったとしても、それは捕手の指示ミスになるでしょう。実に悔やまれる展開でした。

それにしても今年の野村祐輔投手の援護力はネ申ってますね。鈴木誠也よりもネ申ってるのは野村祐輔投手じゃないですか。毎回5点ぐらい援護貰ってるそうなので。そりゃ16勝3敗も頷けます。菅野なら20勝してるかも。

札幌でDH大谷解禁。反逆なるか?

あれだけ自分のペースで野球をやってリーグ優勝を手繰り寄せた日ハムが、完全にカープに飲まれてしまいました。打線が全くつながらないのも重症。札幌に戻ってDH大谷を解禁し、打線をテコ入れをして心機一転。ジャイアンツの1番坂本を模倣して、1番DH大谷もありえます。栗山監督は自分の読みと心中できる監督なので。それが良いところ。1つ勝てばチームも変わるでしょう。

冬眠中のままシリーズが終わってしまうのは残念すぎるので、日ハムの奮起に期待します。両軍のファンが、そして野球ファンがしびれる野球を見せてくれ!

ジャイアンツはセンターとセカンドが目に見えた補強ポイント

まぁずっと言われていることですけどね...

巨人の外野陣はレフトが外国人、ライトは長野でほぼ決まりです。問題はセンター。1番センターがずっと今シーズン固定できなかった。重信/大田/立岡/亀井... このあたりがウロチョロしてしょうがなく長野をセンターに起用していた。1番でセンターを打てるFA市場(まだ未確定だが)に出てくる可能性があるのは、陽岱鋼大島洋平平田良介糸井嘉男の3人。僕のイチオシは、大島洋平です。

大島選手のように、バットコントロールと選球眼に長けてセンターをしっかり守れる打者を1番に据える。立岡が急速冷凍され橋本到オワコン化してしまった今、センターを任せられるのは大島選手でしょう。1番らしい1番を固定できたら、読売の野球が出来るような気がします。

糸井選手が加入したら4番になるのかなぁ。4番って感じしないので、結構扱いに困りそう。3番には坂本選手が巨人にいますから。阿部がいなくなったことを考えて4番に据えるのも無くはないけど、ピンと来ない。打線はずっと3点打線ですし守りを重視するのが巨人軍なので、その4人の中で一番ハマりそうなのが大島洋平です。細かい野球に向いています。

懸念のセカンド!決まりませんねぇ。仁志敏久以来ずっと出てこない。来季のセカンド、どうするんでしょう?

若手の辻選手はバッティングセンスを感じますが、外の変化球の対応がまだ荒削りでスタメンで使うにしても何番に据えていいかわからないので困ったもの。クルーズを取ってみたけどいてもいなくても大差がない。機動力重視で片岡を使いたくても左手首の有鈎骨骨折の怪我で戦線離脱。寺内選手は守備のプロとしてサブとしてとっておきたい。サブだから生きる選手のように思います。

もしよろしければ、ヤクルトから田中ピロヤスさんが自由契約になりましたので、お取り頂ければ。本職はセカンドですし右打ちも上手いです。三振もあまりしません。井端選手のような感じで使って頂けると幸甚です。

死闘を制した横浜DeNAベイスターズが、初のCSファイナルステージへ進出

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全ての試合において拮抗した展開となり、最後は延長にもつれ込んで決着が付く。まさにがっぷり四つの死闘になりました。色々とエポックメイキングなシーンはありましたが、僕が一番感じたのは「巨人が圧倒的に強かった時代は終わった」です。

巨人の野球とは何か

巨人の野球はロースコアゲームです。打線は12球団でも一二を争う貧打線。阿部坂本長野の天才的な打撃センスを武器に勝負所では点を取りますが、基本的には取って3点打線。先発がしのいで1点差の範囲内で収めて終盤で1点をもぎ取って、マシソンや山口鉄也を駆使して1点差で逃げ切る。これが巨人の野球です。

しかし、いよいよそのやり方が通用しなくなってきました。盤石のリリーフ陣、特に山口鉄也投手が例年になく打ち込まれました。接戦で6,7回を安心して任せられる中継ぎもいませんでした。打線は坂本を1番に置くしか無い状態まで悪化しています。投の歯車が狂い始めて貧打ですから、逆転されるシーンや同点から突き放されて負けるシーンが目立つようになりました。来季はもっと苦労するでしょう。坂本選手もあれ以上の成績を残すのは難しく、阿部・村田両選手も来季はパフォーマンスが落ちますから。

頑張れ戸柱

横浜は若いチームであり、精神的支柱となる選手がいません。若い選手しかいないので崩れはじめるとなかなか軌道修正できなかった。この試合で最も成長したのは捕手の戸柱でしょう。短期決戦で1点を守り抜いて勝つことには大きな意味があります。しかも敵地で。捕手がどっしりと構えてショートに倉本が固定されたことで、やっとチームとしての形ができたのではないでしょうか。中畑清監督の蒔いた種が結実したシーズン。まだ五分咲きといったところでしょうけれども。

広島の壁は高い

今年のカープは全てにおいて隙がなく、特に打線が良い。横浜が広島に打ち勝つイメージはあんまり持てませんが、やってみないとわからないのが「筋書きのないドラマ」である野球の良いところ。好勝負を期待します。おめでとうございました!

武田勝投手、現役引退を表明。

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好きな人にはある意味たまらない軟投派左腕。野村克也氏がシダックスにいた頃にチェンジアップやシュートを会得したことで日ハムが目をつけて入団。ストレートは130kmしか出ないし、星野伸之投手のようなフォークもない。一見何が良いのかよく分からない投手でしたが、とにかく「打ちにくい」投手だったように思います。

あの独特のフォームですから、ボールの出所が見にくかったはず。ストレートも変化球も全く同じフォームで投げ込んでくるし、クロスファイヤーもビシビシ決まる。それが決まるからスライダーもチェンジアップも振ってしまう。舞の海関のことを「技のデパート」なんて評したりしますが、武田勝投手は天才肌の技師だった。理屈で投げるタイプじゃないと思います。球種も少なかったし。なかなかこういう天才肌の軟投派投手は出てこないです。

DeNAの今永投手が一時期ムエンゴで苦しんでいましたが、武田勝先生は「5試合連続援護点ゼロ」という離れ業をやってのけ負け続けてしまい、登板試合で43イニングぶりに援護を貰うが僅か1点。それでもその1点を7回まで無失点で抑えて勝ち星を上げました。すがのくん!いまながくん!これが本当のムエンゴだ!

ファンの方に一番印象深いのは、2011年のオールスターゲームですかね。4人に本塁打を浴びて滅多打ちにされました。でもこの年は14勝を上げてキャリアハイ。

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チームが優勝争いをしていますので、どこかで武田勝武田久の往年のリレーを見たいものです。札幌ドームのオープン戦になっちゃうだろうけど。現役生活、お疲れさまでした!