彗星のごとく現れたマリナーズ待望のクローザー、エドウィン・ディアス
2016年のマリナーズはMIAで劇場やってたスティーブ・シシェク(Steve Cishek)を2年契約で獲得。投げてみないとわからない劇場型クローザーであるフェルナンド・ロドニーをリリースしてゲットしたのが劇場型クローザーという、他に誰かおらんのか状態でシーズンをスタート。
シシェクはシーズン当初はセーブを連発して「いけるやん!」と思わせておきながらの夏場にセーブに失敗するのが目立つようになり、既に6回セーブに失敗しています。44試合に登板してセーブの失敗が6回はかなり多い数字です。そして、DLリストに入ってしまいました。
代役でマイナーから上げてきたエドウィン・ディアス投手が素晴らしいんですよ・・・! 22歳の若さで、最大の武器はストレートの速さ。ここ最近ではコントロールの良さも見せており、とにかくコンディションが最高です。頼れるクローザーの登場にマリナーズファンの私はウキウキであります。マリナーズのここ10試合の成績は、なんと9勝1敗。貯金8の荒稼ぎであります。
とは言っても、アメリカンリーグ西地区の首位を走るレンジャーズの背中はまだまだ遠い。5.5G差があります。ここまでは来るんだけど、なかなか3ゲームまで縮まらない。マリナーズの夏になるんでしょうか? 9月攻勢に期待を寄せています。
巨人の澤村投手は抑えが最も向いています
御意見番にド素人が楯突くけど、これは結果論でしかないよ。
どう考えても、澤村投手は抑え(セットアッパー)向きです。彼が抑えに向いている理由は大きく分けてこの3つ。
- 真っ直ぐに力があって、空振りが取れる
- スプリットというウイニングショットがある
- 長いイニングを投げると突然制球を乱して崩れる。
クローザーに求められることは、三振が取れるかどうか。しかも、空振りで三振が取れなければなりません。9回で見逃し三振で帰ってくる打者はそうそういません。なんとかしてやろうと牙を剥いてくるわけですから。
空振りで三振が取れるために必要なのは、ウイニングショットです。ウイニングショットとは空振りが取れる変化球のこと。澤村投手ならスプリットです。澤村投手のスプリットが良いところに決まれば、そうそう打てません。
また、澤村投手の良い所はど真ん中に真っ直ぐを投げてもファウルになる所。球威で押し込めます。ツーノーという99%真っ直ぐを投げるしか無い状況でも、その真っ直ぐを仕留められて長打になったシーンはまず無い。新井さんに打たれたのは抜けたスライダー。菊池がストレートを完璧に運んだからカウントを整えるまで様子を見ながら組み立てようと「慎重に入った」のが裏目に出てしまった。そーゆー時もあるよ。
澤村投手が失投で抑えに向いていないなら、失投で被本塁打を量産している今シーズンの山崎康晃投手も全く抑えに向いていないことになりますよねぇ... 澤村投手はストレートで押し込んでカウントを取れるけど、山崎投手は伝家の宝刀(亜大ツーシーム)に頼りすぎている感が強いです。真っ直ぐで差し込めるから三振が取れるので、見直すとしたらそこじゃないかな。
究極のワンパターン、宮西尚生投手のスライダー攻め
今日のソフトバンクとの天王山第2ラウンド。8回裏に登板した宮西投手の投球内容がすごかった。
ほとんどスライダーしか投げていない。右打者だろうが左だろうがお構いなし! ボールゾーンから入ってきてベースの手前でググっと曲がってくるので、どうしても打者の対応が遅れてしまう。エグいボールですわ。そこでストレートがズバッとくると差し込まれやすくなる。シンカーはボールでも良い時しか使わないから捨てていいけど、とにかくスライダーが捉えきれなかった。
投手 | 打者 | 球数 | 球種 | コース |
---|---|---|---|---|
宮西尚生 | 内川聖一 | 1 | スライダー | 内角低め |
宮西尚生 | 内川聖一 | 2 | ストレート | 外角低め |
宮西尚生 | 内川聖一 | 3 | スライダー | 外角真ん中 |
宮西尚生 | 松田宣浩 | 4 | シンカー | 外角低め |
宮西尚生 | 松田宣浩 | 5 | スライダー | 外角真ん中 |
宮西尚生 | 松田宣浩 | 6 | スライダー | 真ん中低め |
宮西尚生 | 松田宣浩 | 7 | スライダー | 外角低め |
宮西尚生 | 松田宣浩 | 8 | スライダー | 外角低め |
宮西尚生 | 松田宣浩 | 9 | スライダー | 外角高め |
宮西尚生 | 松田宣浩 | 10 | スライダー | 内角低め |
宮西尚生 | 松田宣浩 | 11 | スライダー | 外角低め |
宮西尚生 | 中村晃 | 12 | スライダー | 外角低め |
宮西尚生 | 中村晃 | 13 | スライダー | 外角低め |
宮西尚生 | 中村晃 | 14 | スライダー | 内角低め |
宮西尚生 | 中村晃 | 15 | スライダー | 内角低め |
宮西尚生 | 中村晃 | 16 | スライダー | 真ん中高め |
宮西尚生 | 中村晃 | 17 | スライダー | ど真ん中 |
宮西尚生 | 中村晃 | 18 | スライダー | 外角低め |
宮西尚生 | 長谷川勇也 | 19 | スライダー | 外角低め |
宮西尚生 | 長谷川勇也 | 20 | スライダー | 外角高め |
宮西尚生 | 長谷川勇也 | 21 | ストレート | 外角低め |
宮西尚生 | 長谷川勇也 | 22 | ストレート | 外角真ん中 |
宮西尚生 | 長谷川勇也 | 23 | スライダー | 外角真ん中 |
宮西尚生 | 長谷川勇也 | 24 | スライダー | 外角低め |
宮西尚生 | 長谷川勇也 | 25 | スライダー | 真ん中低め |
宮西尚生 | 吉村裕基 | 26 | スライダー | 外角低め |
宮西尚生 | 吉村裕基 | 27 | スライダー | 外角低め |
宮西尚生 | 吉村裕基 | 28 | スライダー | 外角低め |
宮西尚生 | 吉村裕基 | 29 | ストレート | 外角真ん中 |
宮西尚生 | 吉村裕基 | 30 | シンカー | 外角低め |
宮西尚生 | 吉村裕基 | 31 | スライダー | 真ん中低め |
球種は少ないけど絶対的な変化球がある投手は、勝ちパターン継投の1イニングに最適であります。
ヤクルトには久古健太郎という森福にも宮西にもなれていないピッチャーがいるのですが、彼には覚悟が足りないんですよね。全部スライダーで仕留めてやるぞという、そういう覚悟。宮西投手の投球内容から、左のサイドハンドが生きる道を考えなおして欲しいです。
同じ試合に投げた森福投手もファイターズの左4枚(中島→大谷→西川→田中賢)を、全員打ちとった。スライダーは宮西投手ほど特徴的なボールではないけど、制球力と駆け引きに長けている。ストレートを左右のコーナーに投げ分けられる。どうせスライダーなんでしょ、を煙に巻いてタイミングを合わせさせない努力をめっちゃしてる印象です。
大正義・山田哲人選手を抑える方法
ひとりだけ次元の違うレベルのバッティングをしています。山田哲人選手の大きな特徴は下記の通りです。
選球眼が滅茶苦茶良い
これだけ打ちまくる選手ですから、圧倒的に変化球で攻められることが多い。外のボールゾーンを中心に交わすピッチングが本線になりますが、山田哲人選手はストライクからボールになる変化球を全然振りません。追い込まれているのに、外のベースの上に落ちるフォークやスライダーを振らない。これをやられたら配球を組み立てる立場の人間は滅入ってしまう。投げるボールがどんどん無くなってしまうので、四球を勝ち取られてしまいます。
頭がぶれないせいか、泳がされない
感覚でしかわからないんですけど、山田哲人選手のように率が残せる選手はどのコースを打っても頭の位置がブレません。つまり、体が過度に突っ込んだり逆に突っ張ったりしていないということ。突っ込んでしまう選手は膝から崩れて引っ掛たり泳いだりするケースが多いです。でも、山田哲人の場合はそれがない。変化球に泳がされずにスイングが出来るって、相当すごいと思う。中日の平田と比べると違いがよく分かります。
差し込ませる
原則として、変化球に泳がされない山田哲人選手を打ち取るには差し込ませることを考えるのが基本線となる。差し込ませるってことは力のあるボールが必要なので、高めの真っ直ぐでフライが取れるパワーのある投手はそれを投げ込む。セ・リーグだとマシソン投手が代表例ですね。上背を生かして角度のある真っ直ぐを投げ込んでおけば、スライダーが効いています。
山田哲人と勝負する時に左右で組み立てるのはかなり厳しい。よほど良いシュート系のボールがないとストライクゾーンを広く取る組み立てをこれだけ選球眼の良いバッターにするのは厳しい。左右ってことはインサイドを丁寧につかねばならない。そんなこと出来ないでしょ...
であれば、縦の変化で勝負するピッチャーのほうが、まだ打ち取れる気がする。阪神のメッセンジャーとか。ストレートに差し込まれやすくなる。ツーシームが動くならなお良い。ポップフライになる可能性が高まる。縦スラやフォーク系のボールで空振りが取れるピッチャーを当てていきたい所。広島の黒田かな?
あとはチェンジアップ。巨人の内海投手や中日の若松投手のように、チェンジアップを決め球にしている投手はどうなんだろう。関係なく打ちそうだw
誤審の酷さは名指しで批判された山口審判員だけではない件
交流戦で一気にスターダムにのし上がった山口審判。それ以外にも全体的に誤審が多すぎて野球への冒涜にすら感じる。
- ロッテ・伊東監督、球審に激怒 「判定のばらつきがひどすぎる」 : なんJ(まとめては)いかんのか?
- ヤクルト・真中監督、山口審判に怒り心頭 「あまりにもひどい。勉強して欲しい」 : なんJ(まとめては)いかんのか?
- 【悲報】今日も誤審連発 :日刊やきう速報
僕は複数の監督が名指しで審判を批判した例を知らない。よほどのことですよ。二軍へ行ってどうぞ。
【悲報】今日も誤審連発 :日刊やきう速報より。これがアウト判定。ちなヤクの僕からすればF●CK以外の単語はない。
可変ゾーンもいい加減にしてね
可変ゾーンと言ってるのは、ストライクを取っていたコースを次はボール判定をすることを言う。今年に入ってから明らかに増えている。大変わかり易い例がこちら。伊東監督と真中監督に名指しでDISられた山口球審の華麗なる判定。
ロッテ・伊東監督、球審に激怒 「判定のばらつきがひどすぎる」 : なんJ(まとめては)いかんのか?より
山口球審だけでなく、西本球審も可変じゃないのと思うことがあるが。ストライクとボールの判定が最も難しいのを差し置いても、判断の基準がブレてしまっては野球にならない。誤審は誰も得をしない。
誤審は防げないからリプレイ検証するしかない
誤審を防ぐことは出来ない。間違えるものは間違える。間違いを正せるチャンスさえあればよいので、チャレンジ制度を絶対に導入して欲しい。誤審で困るのは審判じゃない、プロ野球の選手とスタッフだ。審判はいくら誤審しても何のペナルティもない。給料も変わらない。自分のケツを拭かなくてもいい状態だ。しかし、誤審で苦しんだ選手たちはそうじゃない。スタッフや監督も含まれるか。彼らに対して不遇な扱いをするということはプロ野球ファンに対する冒涜だ。その認識を強く持って欲しい。
誤審が発生しても是正できればいいだけの話だし、テレビカメラの映像で充分リプレイ検証が出来る気がしてならない。誤審があれば速攻でキャプ職人がTwitterにあげてくれる。まとめサイトにもしっかり事実が残る。こうやってずっと誤審の痕跡がネットに残り続けるのは、審判団としてもデメリットしかないでしょう。この試合に勝ったチームがリーグ優勝っていう試合でサヨナラヒットの判定をアウトにしたら、冗談抜きで命が危ない。
リプレイ検証の範囲を広げることが、審判団にとっても選手にとってもメリットが有る。双方を救える仕組みとなるのだから、本当になんとかして欲しい。プロ野球を殺さないで欲しい。